Googleアナリティクスの「not provided」対策フィルタを設定してみた

Google検索エンジンが「https」での検索キーワードをGoogleアナリティクスに渡さないので、Googleアナリティクスでオーガニック検索トラフィックを見ても「not provided」ばかりです。「not provided」になっている部分の検索キーワードは、見えてるキーワードとほぼ同じ内訳だろうと思って放置していたのですが、どうも記事アクセス数の伸び具合を見ていると違うのではないかと思えてきて、「not provided」になっている検索流入がどのページに入って来ているのかを見えるようにフィルタ設定してみました。

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このスクショ画面は、このブログでフィルタ設定する前30日間のオーガニック検索トラフィック一覧です。
Googleアナリティクスの「not provided」対策フィルタを設定してみた
検索流入でのキーワードが、ほとんど見えていない事が分かります。


「not provided」でもランディングページは分かる


オーガニック検索トラフィック一覧の画面で「(not provided)」をクリックし、セカンダリディメンションを「ランディングページ」にすると、検索からどのページに入って来たのかが分かります。ただし、このブログのようにページのURLが意味の無い英数字だとURLが分かっても仕方が無いので、ここではセカンダリディメンションに「ページタイトル」を選択してみました。
Googleアナリティクスの「not provided」対策フィルタを設定してみた
これで「not provided」で入って来た検索ユーザーが、このブログのどの記事に入って来たのかを知る事ができます。


「not provided」の中身は分からない


こればかりは、どうやっても無理っぽいです。検索キーワードは諦めて、ランディングページでどういった検索流入なのかを予測するしかないと思います。ある程度カテゴリの決まっているブログやWebサイトであれば、検索クエリと照らし合わせてキーワードを絞り込めるのではないでしょうか?
雑多なブログであれば、検索キーワードの予測はちょっと難しいかもしれません。


「not provided」をページタイトルに置換えるフィルタ設定をする


オーガニック検索トラフィックの大半が「not provided」で、その他の検索キーワードが無視してもいいくらい少数なのであれば、「not provided」をページタイトルに置換えてしまえばいいのではないか、という発想をしている人がいたので参考にしてフィルタ設定してみました。
How to steal some 'not provided' data back from Google | Econsultancy


※Googleの管理画面はデザインやメニュー構造がコロコロ変わるので、リンク先のスクショもこの記事のスクショも参考程度にして下さい。


「アナリティクス設定」から、該当するアカウント/プロパティを選択した状態で「フィルタ」をクリック。
Googleアナリティクスの「not provided」対策フィルタを設定してみた


フィルタ名は任意で種類は「カスタム」、詳細を選んで
・フィールドA:キャンペーンのキーワード:(.not provided.)
・フィールドB:ページタイトル:(.*)
・出力先:キャンペーンのキーワード:np - $B1
と選択/入力します。
Googleアナリティクスの「not provided」対策フィルタを設定してみた


その下のチェックボックスは
・フィールドAは必須
・フィールドBは必須
・出力フィールドをオーバーライド
の3項目にチェックを入れて「保存」をクリック。


※ページのタイトルではなくURLの方が分かりやすい場合は、フィールドBの部分を「ランディングページ」に。
※出力先の「np - 」とした部分は任意の文字列でOKですが、短い方が見やすくなります。


このフィルタの意味


キーワードが「not provided」になっている場合にページのタイトルを取得して、「任意の文字列+ページのタイトル」に上書き(オーバーライド)するという内容のフィルタです。


フィルタ設定後の「オーガニック検索トラフィック」ページ


フィルタを設定した後のアクセスから「not provided」が「np - ページタイトル」に置換えられるようなので、ちゃんとデータを取得するためにはしばらく放置しておく必要があります。
最初のスクショがフィルタ設定前の30日間なのに対して、このスクショが直近7日間なので単純比較はできませんが、それでも傾向は見えてきました。
Googleアナリティクスの「not provided」対策フィルタを設定してみた
元々検索キーワードとして見えていた部分から予想していた記事へのアクセスは当然あるのですが、予想できていなかった(検索キーワードには全く出ていなかった)記事にも検索流入がある事が分かりました。このデータを、過去記事のチューニングや内部リンクの構築に役立てていこうと思います。


追記:
Yahoo検索もSSL化したとの事ですが、こちらはYahoo検索からGoogleアナリティクスが取得できるデータの仕様が固まるまで何もできないので、しばらくは静観ですね。ある程度Yahoo検索から取得できるデータが集まってきたら、対策を考えたいと思います。



 
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