ads.txtとは、iab. TECH LABが広告枠売買の健全化・透明化を目的に提唱している専用クローラー向けのテキストファイルである。

・・・が、Googleが仕切っている規格ではない。

では、Google Adsenseのみを貼っているブロガー（アフィリエイター）やサイト運営者はads.txtを設置する必要はあるのだろうか無いのだろうか？

Google Adsenseのヘルプにはads.txtに関するものは無いのだが、DFPのヘルプページにはある。
ads.txt で認定販売者を宣言する - DoubleClick for Publishers ヘルプ

・AdSense の場合: AdSense アカウントにログインし、[設定] 次へ [アカウント] 次へ [アカウント情報] の順にクリックします。
・DFP の場合: DoubleClick for Publishers にログインし、[管理者] 次へ [すべてのネットワーク設定] の順にクリックします。[Ad Exchange の設定] で、メインの Ad Exchange アカウントのサイト運営者 ID を確認します。
・Ad Exchange の場合: Ad Exchange アカウントにログインし、[管理] 次へ [アカウント情報] の順にクリックします。

宣言には接頭辞 pub- と 16 桁の数字コードのみを指定し、サービス固有の接頭辞（ca-、ca-video- など）は削除してください。複数の Ad Exchange アカウントや AdSense アカウントを通じて収益化を行っている場合は、1 行に 1 つのアカウントを指定し、それぞれに対応する pub- コードを入力する必要があります。

これを読む限り、Adsenseアカウントをads.txtに書いておいた方がいいのかな？

google.com, pub-1234567890123456, DIRECT, f08c47fec0942fa0

これだけを「ads.txt」というテキストファイル（UTF-8）にしてドメイン直下に設置するだけ。
一つのサイトに複数のGoogleアカウントで広告を設置しているなら（例えばAdsense直張りとDFPが混在しているサイトなど）、
そのアカウント分だけ行数が増える事になるが。

google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
google.com, pub-0000000000000000, RESELLER, f08c47fec0942fa0
※上記ヘルプ記事からの引用

「AdSense」「DFP」「Ad Exchange」共通で、広告システムのドメイン名は「google.com」、認証機関のIDは「f08c47fec0942fa0」と決まっているので、特に迷うところはないと思われる。
「DIRECT」または「RESELLER」となっている部分は、サイト運営者が直接Googleの広告アカウントを所有しているのであれば「DIRECT」、Googleの広告アカウントは持っていないが他のSSP経由でGoogleの広告が入ってくる場合は「RESELLER」となるのだが、その場合はSSPの担当者よりアカウントIDを聞く必要あり。

で、結局ads.txtは設置する必要あるの？

ドメイン直下に置く必要があるため、サーバーを自前で契約していないブロガーさん（無料のブログホスティングサービスなど）は、設置できないので必須にはならないと思われる。
Adsenseのみしか使っていない場合は特に要らないのではないだろうか？

しかしこの構想自体は、広告を貼っているメディア側（パブリッシャー側）が先行して参加していかないと成り立たない仕組みなので、自前でサーバーを管理しドメイン直下にtxtファイルを置けるのであれば、率先して設置した方が良いと思われる。

AdSense管理画面に警告が出ているみたい

（10/12追記）
無料ブログサービスを利用していてAdSenseを利用している場合に、

要注意 – AdSense サイト運営者 ID が含まれていない ads.txt ファイルがあります。収益に重大な影響が出ないよう、この問題を今すぐ修正してください。

という警告が出るそうですが、ads.txtはトップドメイン直下に設置する必要があるため、無料ブログサービス（サブドメインやサブディレクトリ型）では設置できません。
※ブログホスティングサービスの独自ドメインサービスを利用していてもads.txtは設置できません。

ads.txtを設置できるのは、サーバーとドメインを自前で管理しているサイトオーナーのみです。
無料ブログサービスの利用者は、暫くは様子見でいいのではないでしょうか？
（10/12追記ここまで）

Google以外の広告配信システムでは必要なの？

このシステムに参加している広告ネットワークだと、

ad-stir.com
adingo.jp
adm.shinobi.jp
adtech.com
advertising.com
amoad.com
aolcloud.net
appnexus.com
appvador.com
facebook.com
genieesspv.jp
gmossp-sp.jp
i-mobile.co.jp
impact-ad.jp
indexexchange.com
microad.co.jp
openx.com
proparm.jp
pubmatic.com
rubiconproject.com

（A~Z順、最終更新2018-08）


これくらいだろうか？
これも必須になるのか？と言われると、上記と同じ理由で、どれだけパブリッシャー側に広まるかによると思われる。

ads.txtの記述が正しいかチェックするツール

Ads.txt 管理 | DataSign FE
ここでads.txtをチェックする事が可能です。
会員登録する事によってads.txtに関して色々な事ができるWEBサイトですが、チェックだけなら会員登録無しで大丈夫です。